2004年度支部大会議案
―2003年度活動報告―
1.支部幹事会
第1回(5/11)は支部大会に引き続き行い、代表幹事に石田昭夫、神山桂一、山田定市の3氏を、支部常任幹事に12名を選出した。
第2回(9/21)は、科学シンポの開催要領について決定した。「JSAの今後のあり方についての検討結果(答申)」について議論し、組織強化・拡大については“入会促進強化期間”などについて提案、議論された。
第3回(2/29)は、科学技術政策と法人化、科学シンポジウムの総括と計画、支部財政問題及び組織強化拡大などについて討議した。また、2004年度支部大会の日程及び議題を確認した。
2.シンポジウムなどの開催
北海道科学シンポジウムは、10月25日に北見市のオホーツク木のプラザで「地域の活性化・地域経済の自立化」をテーマとして開催された。報告は、「北海道経済の再生と地域づくり」、「地域の発展と大学の役割―オホーツク大学間交流協議会13年の歩み―」及び「地域自治の活性化と住民の役割―オホーツク地域自治研究所の活動を中心に―」の3本で、参加者は30名であった。オホーツク地域自治研究所に後援団体になっていただいた。シンポジウムの報告集を作成した。120部印刷し、現在普及している。
第3回幹事会の前日2月28日、北大工学部で「科学技術政策と法人化」ミニ講演会を開催した。2件の講演で、9名の参加であった。
10月11日、札幌市教育文化会館で、フォーラム「泊原発2号機事故からわかること」を原発問題全道連絡会と共催で開催した。3件の報告で参加者は約40名でした。11月29日に釧路市で、石炭・エネルギーシンポジウム「未来の石炭は釧路から!」が、日本最後の炭鉱の長期保存を求める会の主催で開催された。北海道支部は協賛団体となった。100余名の参加があった。
12月27日、札幌市かでる2・7で市民講座「アトピー疾患と低アレルゲン化食品・アレルギー食品研究の最前線」を開いた。参加は12名であった。
3.委員会、研究会などの活動
千歳川治水問題研究委員会は、「市民が止めた!千歳川放水路」の分担執筆を行った。
原発問題研究委員会は、委員会として独自の活動は出来なかったが、原発問題全道連絡会やエネルギー・環境を考える会などの活動に寄与した。
公害問題研究委員会は、住民の要請を受け、室蘭のPCB処理問題に取り組んだ。道外PCB処理に付いて検討し、それに基づき常任幹事会で見解をまとめ、関係機関に送付した。旭川最終処分場閉鎖後の対策について、相談を受け検討している。
災害問題研究会は、特段の活動は行えなかった。
個人会員の交流を行っている第3水曜の会は、毎月例会を開き活発な活動が行われている。会としてニュースレターを17回(No.106-122)発行した。
支部会員が中心となっている「エネルギー・環境を考える会」は、毎月例会を開くなど活発な活動を行っており、フォーラム「泊原発2号機事故からわかること」にも「考える会」が貢献した。
4.全国企画への参加
「原水禁・科学者集会」(8/2・名古屋)に院生会員1名(北大教育)が参加した。カンパで参加費用を補った。「夏の学校2003 in 愛知」(9/13-15)には、支部から参加することができなかった。
5.平和・民主主義の問題
国立大学法人化反対で、5月に参院文教科学委員へファクスを送り要請した。
6月、支部大会の了承に基づき「非核の政府を求める北海道の会」の団体会員となった。
6.組織・財政
会員増は10名(うち転入1名),減は18名(うち転出3名)であった(4月21現在)。11月〜1月までを”入会促進強化期間”として設定し、入会特典(会誌又は書籍のプレゼント)などを設けた。会員は、大学法人化反対や市民活動との連帯などの活動で増えてきている。6月に支部会員名簿を作成し、全会員に配布した。支部のメーリングリストを作成し、会員に行事案内などを流した。また、ホームページを無料プロバイダー(広告付き)と契約し、スピードアップを図った。支部ニュースは例年並に7回(No.266-272)発行した。会費の滞納解消に努力し、全国には 月分まで収めた。今期本部に ヶ月前納を行い、活動還元金を受け取ることができた。12月には、支部財政問題検討会を開き、現状の確認と今後の対応について協議した。
―2004年度活動方針―
1.地域や道民生活に密着した課題に積極的に取り組み、その活動成果を地域・職場に還元する。
(1)北海道科学シンポジウムをはじめ、研究成果の報告や交流を行う各種のシンポジウム・講演会を開き、それらの成果を印刷・刊行して普及を計る。
・本年度の科学シンポジウムは、PCB処理問題などをテーマに開催を検討する。
・札幌でのミニシンポジウムの開催を計画する。
・地球温暖化問題などでの連続フォーラムを関連団体と共同で開催することを検討する。
(2)諸課題の委員会、研究会活動をさらに進めるため、多くの会員の参加を呼びかけるとともに会員は積極的にこれらの活動に参加する。
・公害委員会、原発問題委員会は委員会の体制を整え、幌延の「深地層研究所」建設問題、原発問題、廃棄物問題など必要に応じて検討をすすめる。
・千歳川治水問題検討委員会は、引き続き国、道などの動向に注意していく。
・災害問題研究会は、有珠山噴火問題をはじめ各種災害における被害者支援制度等 の研究に取り組む。
(3)科学・技術政策についての情報を集め、それについてのワーキンググループをつくることを目指す。あわせて国立大学の法人化に伴う問題点についての情報を収集し、検討する。
また、これらに関連する全国の委員会とも連携を密にする。
(4)市民講座を開き、科学者会議の活動成果の普及に努める。
今年度は、食生活、森林保全等に関する講座を開催する。
2.平和と民主主義、科学者の権利を守る運動を積極的に展開する。
(1)平和を守る科学者としての自覚を高める運動および平和憲法擁護の運動を進める。
自衛隊のイラク派遣や有事法制の具体化に反対する活動をすすめる。
(2)世界のすべての国から核兵器を廃棄する事を願い、わが国に非核の政府を樹立するよう努力する。
(3)大学・試験研究機関における研究者の地位と権利を擁護するための闘いを進める。
(4)日本科学者会議の一層の発展のために道内民主的諸団体との共同活動を強める。
3.全国企画への参加を積極的に行い、他支部との交流を進める。
(1)本年11月京都で行われる第15回総合学術研究集会に積極的に発表・参加する。(2)原水禁・科学者集会および「夏の学校」に向けてカンパを募り、参加者を早めにきめる。
その他の議案
2003年度会計報告・会計監査報告(案)及び2004年度予算(案)に関する資料は大会当日配布します。結果は大会報告とともに次号の支部ニュースに掲載します。
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エネルギー・環境を考える会例会
わが国における原子力政策のアキレス腱
高レベル放射性廃棄物の地層処分
講 師: 本島 勲 さん(元電力中央研究所)
と き: 5月8日(土)午後2時〜5時
ところ: 北海道大学学術交流会館第三会議室
(札幌市北区北八条西五丁目;正門を入ってすぐ左)
参加費: 300円(講演資料代として)
共 催: 日本科学者会議北海道支部、 原発問題全道連絡会
「地域の活性化・地域経済の自立化」(2003北海道科学シンポジウム報告集)
内容 ・北海道経済の再生と地域づくり (北海学園大学 奥田 仁)
・地域の発展と大学の役割―オホーツク・大学間交流協議会14年の歩み―
(東京農業大学 田中俊次)
・地域自治の活性化と住民の役割―地方制度改革による自治体再編をめぐって―
(北見工業大学 金倉忠之)
A4、31ページで、頒価300円です。
支部財政維持の点からも普及にご協力下さい。
希望の方は支部事務局までご連絡ください。